患者さんは加療+優しさ労わりを求めDrは症状の改善を求める
医療トラブル・クレームというと
患者さん先生どちらかが一方的に攻撃するようなイメージがあります
言えることは
「どちらにも言い分と正義がある」 という事です。
そこをきちっと考えないと 自分の言い分だけを押し付けて平行線または
最近起きた 「殺人事件」にまで発展することがあります。
殺人まではいかなくても、恨まれる、憎まれるw
医療関係者は 相手のデリケートな部分にまで踏み込むので
八つ当たり 逆恨み を買いやすい危ない仕事だな~というのは常に感じます。
本来は自分が足を運んで助けを求めた相手(医院)なのに
思ったような対応、行動をとってくれなかった というだけで
患者さんは知らない他人や家族の素人意見での対応よりも
被害者意識を持ちやすいです。
本人「〇〇が痛い」
家族「大丈夫?休む?」← 労わりや優しさと感じる。
Dr「〇〇ですね。はい。次回はコレをします」←そっけない対応に感じる
家族は1対1の関係。 Drは1対1000の関係 がまず大前提です。
家族は病気や症状、治療法は知りません。←感情が最大限 現実対応能力はほぼナシ
Drは専門家として客観的な診察加療をします。←感情は最小限、現実を見ます。
医療機関も経営がありますので
自費100%で 対応に見合ったチャージをいただいていれば
プライベートDrとして 素晴らしい対応をしてくれます。が
殆どの患者さんは保険診療しか知らないので その世界を知りません。
保険診療でプライベートDrの役割を担って欲しいというのがまず
小さな亀裂を生じてくる部分でもあります。
私の考えは、「保険診療は今の日本人にはもう見合わない制度だ」という事です。
日本人の生活レベルはかなり高くなり 要求も高度になっています。
また、ケア の部分、心のケアが以前よりも増して重要になっているのですが
保険制度には経営上のケア概念が含まれていません。
Dr個人の資質に寄っているだけです。
全国一律 統一で同じレベルの 同じケアが受けられるわけではないのに
保険点数はどこでも同じ。 という無茶な制度で医療機関を苦しめます。