患者さんのトラブルクレーム対策~歯科医院~

日々の診療で患者さんとトラブルになった時、なりそうな時の対策ブログです

医療もサービスというならば

世の中様々なサービスがあります。

レストラン、施設 美容エステ 語学。。

企業が仕事として生業を立てているものはほとんどが サービスを売っています。

 

医療もサービスとよく言われます。

これにはYES でもあり NO でもありと思っています。

 

YES → 患者さんからお金をいただいている

NO→ 通常のサービスは会社独自の金額設定ができるが、

    医療機関は国に決められていて 低い水準で叩かれている

 

患者さん達が どこかで誤解をしてしまうと

 

医療もサービス業なんだから もっと対応を良くしなさいよ。

ホテル並みの内外装も 24時間営業もできるでしょ? 

もちろん最新の設備は全部兼ね備えて アクセス良く いつも感じよくね♪

スタッフは美人でDrはイケメン・貫禄がある人が良いわ・

 

という 他業種のサービスと比較され求められます。

 

自費Drならば 出来ると思います。自分で金額設定ができますので。

 

しかし保険医では無理です。企業努力をしても保険点数(金額)は

年々下げられていますし、患者さん達の意識も変わっています。

値下げ続行中の商売はいつか破たんします。

 

破たんする=経営できませんし、これ以上頑張りませんよという意志表示。

 

患者さん達は 医療機関がずっと存続し自分達が好きな時に便利に

フリーアクセスできると 信じています。

歯科でいえば、開業医院も多いのでどこかへ行けば必ず診療は受けられます。

 

では このまま歯科の先生方が

「やってられないわ」と 放棄し始めたら。。。。。

 

それは決して脅しでもなんでもなく 歯科大へ進学する日本人は減少しており

学生の定員割れが起き、

海外からの言葉が日本語ではない学生が多くなっています。

その人達があと数年後、卒業したら 業界の変化が起きると危惧しています。

 

日本人歯科医が少なくなり、日本国民への関心が無い人達が

純粋に 商売としての歯科医療を始めたとしたら。。。怖いです。

 

 

実際に産科は破たんしています。

妊娠しても出産する場所がない。 

あまりのクレームの多さに Dr達が産科を続けようとする意志を削がれたのです。

 

サービス業は いつまでも存続する意志で始めますが

業態、環境が変われば すぐに畳むこともあります。

 

お互いに良い環境でなく、どちらかが負担が多くなれば

サービス業は サービス停止をする。という事があるのです。